チャプター 57

私は彼の目線まで膝を折り、はしゃぐ姿を見た途端、胸の重みがすっと軽くなるのを感じた。「なあに、坊や?」

「休み時間にジミーが転んだとき助けたから、メダルもらったんだ!」ビリーは誇らしげに、カラフルな表彰状に貼られた金色の星のシールを見せつけた。「先生が『並外れた共感力』だって。共感力ってなに?」

「ほかの人がどんな気持ちか、ちゃんとわかってあげられるってことよ」誇らしさがこみ上げてきて、私はそう説明した。「本当にえらいわ。すごく誇りに思う」

車へ向かって歩きながら、ビリーは出ていく救急車を物珍しそうに見た。「あれ、グレースおばさん? なにがあったの?」

「ちょっとした事故よ」私は言葉を...

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